伊賀市阿保の水資源機構川上ダム建設所は同市での川上ダム建設計画に伴い、ダム予定区域に生息する国の特別天然記念物、オオサンショウウオの保護に向けた新年度の調査計画をまとめた。水没区域のオオサンショウウオを移す最有力候補地としているダム上流の川上川と前深瀬川の2カ所で、川底の形状が生息に適しているか確認するほか、餌となる小動物類を調査する。
水没予定区域には約130匹のオオサンショウウオが生息しているとみられ、ダム湖ができると生息できなくなる。同建設所は一部個体を捕獲し、上流域に放流して生態を観察する試験を続けており、新年度の調査も保護策策定の一環として実施する。
このほか調査では、オオサンショウウオの動きが活発になる5、6月ごろに3週間、移転候補地2カ所で既に生息している個体数を毎日調べる方針。同建設所は川上川の予定区域には約480匹、前深瀬川の予定区域には約190匹が生息可能と推測しており、調査で具体的なデータを収集、分析し、最終的な移転候補地を決める方針。【渕脇直樹】 〔伊賀版〕 2月21日朝刊