2007年02月19日

丹生ダム:対策委が意見交換会 結論出なければ「重大な決意」−−余呉/滋賀

 ◇知事、方針明言避ける−−委員、国や県の対応非難
 余呉町に予定されている水資源機構の丹生ダムについて、地元住民でつくる「丹生ダム対策委員会」が12日、嘉田由紀子知事との意見交換会を開催。同ダムの「凍結・見直し」を主張してきた嘉田知事に対し、早期の本体工事着工への理解を求める声が相次いだ。嘉田知事は「時代の(流れの)中で判断しないといけないことがある」と「凍結」への思いをにじませながらも、県の方針を明言しなかった。一方、同委の三国昌弘委員長は3月末までに県の方向性が出ない場合、「重大な決意を持って臨む必要がある」と、同委の存続の有無も含めて今後の対応を検討することを示唆した。【服部正法、野々口義信】

 丹生ダムは旧建設省の事業として始まり、治水、利水などの目的で琵琶湖総合開発の中で位置づけられた巨大・多目的ダム。水没する予定の集落から約40戸の移転が完了し、本体工事着工に入る直前の状態まで進んだが、05年7月に国土交通省近畿地方整備局が発表した方針で、大阪府などの利水者が撤退見込みであることなどから、大幅な規模縮小の方向が明らかにされた。このため地元は猛反発し、1億トン規模の貯水量を有するダム建設を国などに求めてきた経緯がある。
 この日は、嘉田知事が「国策として計画され、苦渋の選択でふるさとを捨てていかれた歴史に深く思いを刻ませてもらっている。ダムの方向が見えなくなっていることに、国のこととはいえおわびを申し上げる。良い方向につながるようお話をお聞きする」とあいさつ。各委員からは「元々ダムには反対だったが、下流のためと説得され断腸の思いで同意して、先祖から受け継いだ土地を捨てた」「国や県にだまされた」などと、強い口調で国や県の対応を非難する声が続いた。
 嘉田知事は「皆さんの思いを重く受け止める」などとしながらも「水需要や経済情勢などを考え、次世代にどう責任を持つか考えて決断しないといけない」などと繰り返し、方針を明確にはしなかった。治水面での同ダムの必要性については「流域治水を組み合わせてどのように可能になるか、検討している」と述べるにとどまった。 2月14日朝刊

+Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2007年02月19日 11:31 in 内水面行政関連

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