短期集中レポート
またまた夫婦で挑戦!
ヤマモトブランド発祥の地、レイク・パウエル釣行記
新婚旅行で訪れたフロリダ州、そしてDAIHATSU CUP準優勝で出場権を獲得したレイク・ミードでのU.S.OPEN。“ブーさん”こと高木匡一さんはウイークエンドアングラーながら、積極的にアメリカのバスフィッシングにチャレンジしている。アメリカでのバスフィッシングは敷居が高いと思われがちだが、そんな敷居を“エイヤッ”と乗り越えているウイークエンドアングラーは少なくない。高木さんは、そんなアングラーの一人だといえるだろう。今回高木さんが挑んだのは、アリゾナ州とユタ州にまたがるビッグリザーバー、レイク・パウエル。奥さんと一緒ということもあり、観光をメインとした旅行だったという。全米的に有名なフィールドであるパウエルは、高木さんの目にどう映ったのだろうか。
「グランドキャニオンまで行くなら、ペイジまで足を伸ばしてみては?」
前回の海外旅行は、2年前のUS.OPEN参戦でした。このときの体験記はbasswaveにも掲載していただきましたが、とにかく釣りがメインでした。普段から妻とは一緒にバスフィッシングを楽しんでいますが、プラクティスを含めて4日間、さらに猛暑の中でのハードな釣りは妻には少々辛かったようです。私自身はいつかまたU.S.OPENにチャレンジしてみたいと思っていますが……。とはいえ、U.S.OPENの際にとても印象に残っていたのがラスベガスの街でした。2年前はとにかく釣りで観光どころではなかったので、「いつかゆっくり観光してみたいね」と妻とも話していたのです。 ラスベガスは、カジノ都市としてあまりにも有名で、砂漠の中の不夜城という表現に「まったくだ!」と思わず口にしてしまうほど、派手できらびやかなネオン街が印象的です。巨大なホテルがそびえ立ち、カジノだけでなくショーなどのエンターテインメントも目白押し。
そして、少し離れた場所にはグランドキャニオンなど壮大な大自然が待ち構えているのも魅力のひとつです。人間が作り出したエンターテイメントと、長い年月をかけて作り出された壮大な大自然とのギャップを楽しめる……そんなところが世界各国からの観光客を魅了しているのでしょう。US.OPENの会場となったレイク・ミードも、ラスベガスから車で1時間ほどの場所にありながら、雄大な大自然を堪能できるフィールドでした。 US.OPENに参戦した際は、滞在していた7泊中、プラクティスを含め4日は丸一日フィッシング。その他の日もフィッシングライセンスの購入やレジストレーション、抽選会などの準備で忙しく過ごしました。トーナメント参戦としては大変充実していましたが、ラスベガスを体験するということについては、少々物足りないと思っていたのです。
そこで、私たち夫婦は、ラスベガスに滞在し、今回は釣りなしで、寝ずにカジノにのめり込み、さらにはグランドキャニオン、モニュメントバレーといった国立公園などをのんびりと回る旅行のプランを立てることにしました。なにしろ前回は釣りばかりだったので、今回は釣りをするつもりはなかったのです。そんなところに届いたのが、知人からのメールでした。そのメールには「グランドキャニオンまで行くなら、ペイジまで足を伸ばしてみては?」と書かれていました。早速地図を見たところ、確かにグランドキャニオンから立ち寄れる位置にあります。
アリゾナ州のペイジ(Page)はレイクパウエルの南側の湖畔に近い小さな街で、ゲーリーヤマモトカスタムベイツの発祥の地です。約30年前にゲーリー・ヤマモトがペイジに移り住み、キャンプ場を経営しながらベイト作りをしたそうで、そのキャンプ場は今でも健在です。このレイク・パウエルを取り囲むようにして、周辺はグレンキャニオン国立レクリエーション地域(Glen Canyon National Recreation Area)に指定されています。ここにはいくつかの観光スポットが点在し、ウォーターアクティビティとあわせて夏には多くの観光客が訪れる そうです。
その中心となるレイクパウエルは、アメリカ国内でも有名なフィールドです。B.A.S.Sのトーナメントも何度か開催されており、ラージマウスとスモールマウスと両方が生息しています。「釣りはしなくても、レイクパウエルの絶景は楽しめると思いますよ」と、そのメールには書かれていました。が、やはり、そのようなロケーションを見てしまうと釣りをやらなかったことに後悔するだろうなと思い、旅行の行程の中に2日間、ペイジに立ち寄ることを決めました。この時点で、「少しだけでも釣りをしたいんだけど……」と妻に聞いてみたところ、「いいんじゃない?」との返答。私は心の中でガッツポーズしつつ、レイク・パウエルでの釣りの情報を集めはじめたのです。
困った。ガイドが見つからない……。
いよいよレイク・パウエルへ……
フェニックスに到着し、セドナという街で一泊。2日目はモニュメントバレーなどを観光し、日の暮れた7時頃、ペイジの街
に辿り着きました。真っ先に訪れたのはSTIX(スティックス)というショップでした。STIXはアメリカの典型的な釣具屋スタンスのショップで、コンビニというより、食料品から雑貨、お酒がおいてある小さな商店といった感じです。その半分弱のスペースにルアーなどの釣具が置いてあり、その大半はゲーリーのワームです。やはり発祥の地ということを実感させられます。
その2へ続く……
高木匡一さんのウェブサイト「TAKAGIYA」は、ココから。
Posted by DODGE at 2005年11月05日 18:13 in 短期集中レポート