◇絶滅懸念のトウヨシノボリ
◇小川町で県保護協会ブルーギルなど捕獲
密放流によって増殖する外来種のオオクチバスやブルーギルの駆除作戦を小川町の池で実施したところ、昔ながらの池の生態系がほぼ戻っていたことが県生態系保護協会のまとめで分かった。
昨年11月16日、同町の天王池(約3500平方メートル)で同協会と水利組合のメンバーら約60人が駆除作戦に参加した。同池はわき水の農業用ため池で、以前はヨシノボリやトンボなどが生息していたが、約10年前からオオクチバスとブルーギルが増殖し、在来生物の絶滅が心配されていた。
池に定置網を張りめぐらせて池の水を抜き、手作業で在来種と外来種の分別をした。そのうえで、ブルーギル1万4408匹、オオクチバス21匹を捕獲した。絶滅が心配されていたトウヨシノボリは17匹で、コイやフナもいて、こうした在来種は別の場所で飼育して再び放流した。
先月11日、同協会が調査をしたところ、ブルーギル、オオクチバスはいなくなっていた。トウヨシノボリの数は増え、今年生まれた稚魚と合わせて約500匹が確認された。水生昆虫のミズカマキリやタイコウチが新たに見つかり、在来種が増えていた。だが、陸上を移動できる外来種のウシガエルのオタマジャクシなどが依然として泳ぎ、完全に生態系が戻ったわけでないという。
同協会は「ある程度の効果はあった。再び密放流されないように呼びかけ、継続調査をしていきたい」としている。【小原綾子】