県森林保全課が、県内の絶滅の恐れのある動植物の分布・生息状況をまとめた県版レッドデータブックを作成する作業を進めている。その一環として、コウモリなど16種の動物を抽出して、県民から目撃情報などを募っている。
調査対象はコウモリ類、ムササビ、カジカガエル、ニホンヤモリ、タナゴ類、オオムラサキ、タガメなど、「珍しい」「大切にすべき」と考えられる動物。「あなたが見かけた生き物アンケート調査」として、昨年度から実施している。
同課によると、在来のタナゴ類は、河川改修や外来魚の影響でどの種もほとんどみかけなくなった。かつて田んぼの象徴的魚だったメダカは絶滅危ぐ種。日本産クワガタの最大種オオクワガタは、商業目的の大量採取などで危機的状況という。
本年度は13日から来年2月28日まで、情報を募る。県民から寄せられた情報を集め、貴重な動植物保護や、自然保護思想の啓発を目的とした県版レッドデータブックの作成を目指す。
脊椎(せきつい)動物については平成17年度までに完成し、それ以外の昆虫、植物も含めたものは19年度までに完結する予定。
調査用紙は、県ホームページ(http//www.pref.nara.jp/shinrin/)で公開しているほか、同課などに備え付けてある。
同ブック策定分科会委員ら約20人が11日午前9時から、奈良市の春日山原始林を含む奈良公園一帯で合同現地調査を実施する。これも同ブック作成の資料として生かす。
問い合わせは同課、電話0742(27)7480。
(奈良新聞)