◇県と議会に対策要望
県内の河川で、アユの漁獲量がカワウによる食害や冷水病で激減していることから、県漁業協同組合連合会の佐藤泰男会長ら10人が31日、県庁を訪れ、山本栄彦知事と県議会の皆川巌議長に対策を求める要望書を提出した。
県花き農産課によると、カワウは県内では93年に初めて確認され、次第に繁殖した。03年11月時点の推定個体数は806羽。一方、細菌病の一種である冷水病はアユとしては87年に初めて琵琶湖産で見つかり、県内では97年に確認された。大雨などによる水温低下で弱ったアユが感染、発病するという。
県内では、10漁業が年間25トン前後のアユの稚魚を放流。漁獲量は94年に173トンあったが年々減り続け、03年には52トンまで落ち込んだ。放流量に毎年大差はないため、冷水病とカワウの被害が濃厚という。日釣り券の販売も不振が続き、中でも富士川漁協では10年前の1割以下に落ち込む深刻な被害となっている。
佐藤会長らは「冷水病とカワウの調査研究」「冷水病を保菌しない人工稚魚を県水産技術センターで増産できる体制の確立」などを要望。山本知事は「被害は他県でも起きており、連絡を取りながら調査などを検討したい」と話した。【佐々木洋】