滋賀県彦根市石寺町の水田で16日、水田漁労体験(県など主催)が行われ、地元の小学生らがニゴロブナの稚魚15万匹を放流した。県の「魚のゆりかご水田プロジェクト」の一環で、外来魚の増加などで減少したニゴロブナを増やすために行われた。
琵琶湖に住むニゴロブナなどの湖魚にとって、水田は産卵ふ化の場。しかし1960年代から水田の区画整理が進み、排水する川との間に高低差ができ、魚は水田にのぼれず、水田での産卵機会が減少した。
県では今年3月、近江町長沢と彦根市石寺町の田に、魚が産卵のために通る「魚道」を設置。また水田に稚魚を放流し、3年後に産卵に帰ることを期待する。
この日、彦根市内の児童約20人が集まり、ふ化して間もない体長約7ミリのニゴロブナの稚魚を放流した。
子ども達は「おおきくなれよー」と稚魚に向かって声をかけ、フナの成長が待ち遠しい様子だった。
このあと、6、8、9月にも行われ、水田の生き物観察や稲の収穫体験など、水田と生き物の関係について学ぶ。(京都新聞)