国内最大級しのぐ外来バッタ、高校生が発見…専門家「監視続ける必要」

 神戸市立六甲アイランド高校(東灘区)の生徒らが、同市内で国内未確認だった外来種のバッタを発見し、昆虫専門誌「月刊むし」1月号に論文が掲載された。東南アジアを中心に生息する農業害虫で、環境省や神戸市は念のため、監視の目を光らせるという。(諏訪智史)

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ハス復活事業が入賞 外来カメ駆除作戦評価 日本自然保護大賞で/兵庫・丹波篠山市

 かつて名所として知られた兵庫県丹波篠山市にある篠山城跡南堀のハスの復活を目指し、消失要因と考えられた外来カメ、ミシシッピアカミミガメを駆除している「農都ささやま外来生物対策協議会」の取り組みが、「日本自然保護大賞2021」で入選した。活動が功を奏し、2019年には固有種のハス「篠山城蓮」が約15年ぶりに復活。その後も群落が再生、拡大を続けている。

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南米ゴキブリを野外で確認、千葉 繁殖容易、害虫となる恐れ

 南米原産のゴキブリ「アルゼンチンモリゴキブリ」が1日までに千葉県の野外で確認された。このゴキブリは、ペットとして飼われている爬虫類や魚の生き餌として大量に輸入されており、一部が野外に放されたとみられる。現時点で生態系への影響は不明だが、繁殖が容易なため在来種を駆逐したり、人間にとって新たな害虫となったりする恐れもある。

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川に外来のコイやティラピア 奄美大島自然保護協、生態系保全へ駆除

 島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会が進めている、外来種のコイなど水生移入生物の駆除事業に関する2020年度の報告書がまとまった。調査を行った3市町村の河川でコイ19匹をはじめ、スッポンやナイルティラピアなどを確認し、捕獲した。報告書では希少なリュウキュウアユなど在来種への影響が懸念されるとして、駆除の継続と、外来種を川に放さないように地域住民への啓発を求めている。

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富士山のクニマスがピンチ「外来ウナギが卵食い荒らす」

 富士山の自然や文化を紹介するオンライン講演会が今月開かれ、山梨県水産技術センターの青柳敏裕主任研究員が、富士河口湖町の西湖だけに生息するクニマスについて「外来種のヨーロッパウナギが産卵場の卵を食い荒らし、生息数が低く抑えられている」と種の保存に向けた危機を訴えた。

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20年度水生移入生物調査・駆除を報告 海洋生物研 住用川下流、大型コイ際立つ 半田川、ソードテール再拡大 外来魚放流「絶対しないで」

 奄美海洋生物研究会(興克樹会長)はこのほど、河川に生息する外来種などを調査した「2020年度水生移入生物分布調査及び駆除事業」の報告書をまとめた。住用町の住用川下流域では、国内外来種である大型のコイの生息が際立ったほか、龍郷町大美川水系の半田川では飼育・鑑賞用の外来魚・グリーンソードテール数の再拡大を指摘。興会長は「完全駆除を目指した調査の継続、移入種を遺棄・放流しないための啓発活動の拡充が求められる」など報告した。

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ジャンボタニシから稲守れ JA湘南が平塚市で一斉駆除 神奈川

 稲を食い荒らす外来種のスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)による被害を防ごうと、神奈川県平塚市内の田んぼで一斉に駆除作業が始まった。県内一の米の収穫量を誇る同市の農家には、被害拡大は深刻な事態となっている。これまで駆除は各農家の判断で行っていたが、今年から大々的に実施している。

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アライグマ捕獲 佐賀で過去最多2300匹「農作物ある平野部で増加」 19年度

 北アメリカ大陸原産で、かつてはペットとしても飼われていたアライグマ。どう猛な性格から飼い主に捨てられたり、逃げ出したりして繁殖し、今ではほぼ全国の都道府県で確認されている。年間で捕獲された数は5万匹を超えた。空き家などに住み着き、農産物を荒らす外来生物の「厄介者」は、捕獲数をはるかにしのぐ勢いで広がっている。【井上和也】

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「かいぼり」で捕獲した生物、7割がブルーギルなど外来種

 東京・練馬区民が憩う都立石神井公園の石神井池で、池の水を抜いて水質浄化を図る「かいぼり」が行われている。外来種の駆除も行い、池底を乾燥させることで夏季に濁りや悪臭の原因となるアオコの発生を防ぐ。

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