「地球上最悪の侵略的植物」淡路島で繁殖、拡大しつつあり完全除去に10年以上か

 生態系や稲作への悪影響が懸念される特定外来生物の水草が、兵庫県洲本市五色町都志米山の本田(ほんでん)池で確認された。「地球上で最悪の侵略的植物」と言われるほど繁殖力が強い「ナガエツルノゲイトウ」。周辺にも拡大しつつあり、住民らが駆除に乗り出した。専門家は「被害を防ぐには初動が重要。行政も連携して対応すべきだ」と警鐘を鳴らす。(山口博康)

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野生化インコが繁殖、地域おこしの担い手か農作物荒らす「害鳥」か

 インド南部やスリランカなどが原産の外来種ワカケホンセイインコが、前橋市内を拠点に20年以上にわたり野生化し、じわりと生息数を増やしている。愛らしい姿は繁殖地である同市元総社町の総社神社のご朱印に採用され、地域おこしに一役買っている。一方で、生息地では農作物を食い荒らす「害鳥」とされているため、専門家は「今後の推移には注意が必要」と警鐘を鳴らしている。

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天然記念物ケナガネズミの死骸見つかる 野良猫が襲撃か 奄美市住用

 環境省奄美野生生物保護センターは7日、奄美市住用の集落で、国指定天然記念物のケナガネズミがネコに襲われ死んだと発表した。奄美大島の住宅地でケナガネズミの死骸が見つかったのは初めて。集落で人から餌をもらうなどする野良猫か、放し飼いの猫が補食したとみられる。

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アライグマ対策追い付かず 捕獲数13年で166倍超

 茨城県の「第2次アライグマ防除実施計画」が3月31日に期限を迎えた。特定外来生物に指定されるアライグマは、「生態系への被害防止のため最終的には野外からの完全排除を目標として防除を行う」とする県の説明の一方で、防除対策は住民に任され増加に歯止めはかかっていない。次年度以降の対策はどうなるのか。県は「4月中旬頃を目安に正式な公表を予定」していると説明する。

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新たなマングース防除計画 根絶確認と防除完了向けスタート 環境省

 環境省沖縄奄美自然環境事務所は1日、2021年度から新たな防除実施計画「根絶確認及び防除完了に向けた奄美大島におけるフイリマングース防除実施計画」に移行すると発表した。当初予定より2年前倒しでのスタート。21年4月1日から5年間の同計画により、根絶確認と防除完了を目指す。

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希少種の保護に新数理モデル リュウキュウコノハズクの個体の減少傾向を解明 北大大学院チーム

 南大東島に生息するリュウキュウコノハズクの個体数動態を推測する数理モデルを北海道大学大学院の研究チームが開発し、雌の生存率が他のフクロウ類より低く、個体数が減少傾向にあることを解明した。従来のモデルにはなかった性比の偏りを考慮することで、絶滅に近い生物種など、小さな個体群の保全に役立てられるという。国際学術雑誌「ポピュレーションエコロジー」に22日、オンライン掲載された。

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被害2倍に…サクラなど食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」、埼玉で飛び回り拡大 さらに防除を

 埼玉県環境科学国際センターは、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による県内のサクラなど樹木の被害が2020年度(2月末現在)は16市町420カ所で確認されたと発表した。被害箇所が19年度の206カ所(12市町)から約2倍に拡大している。

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