国立環境研究所(茨城県つくば市)は4月1日、「ヒアリ検出キット」の配布先として研究機関など全国100機関の募集を開始する。ヒアリは強い毒を持つ特定外来生物だが、他のアリとの区別が難しい。キットでは簡単に判別できるという。
使い方は、複数のアリをつかまえてまとめてすり潰し、「LAMP法」でDNAを増幅。さらにチューブ入り試薬に入れると、ヒアリが混ざっていれば白く濁る。足1本程度があれば検出でき、1匹ずつ判別できなくてもヒアリが侵入していることが確認できる。
検出方法は昨年開発した。今回、5種類の試薬をあらかじめ混ぜておくなど簡素化した。100機関には6回分の試薬やヒアリなどを提供。検出に慣れてもらい、早期実用化を目指す。
ヒアリは南米原産で、2017年6月に日本で初めて侵入が確認された。それ以降、港を中心に各地で見つかり、専門家が顕微鏡で判定している。五箇(ごか)公一・同研究所生態リスク評価・対策研究室長は「キットで市民も簡単に監視できるようになれば、早期発見につながる」と話す。
募集の詳細はウェブサイト(https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/)で公表予定。問い合わせは同研究所侵入生物研究チーム(invasive@nies.go.jp)。【大場あい】
Posted by jun at 2019年03月06日 08:42 in 外来生物問題