サクラの木などに幼虫が寄生し、枯死させる外来種「クビアカツヤカミキリ」の発生が近年、国内各地で確認され始め、被害の拡大が懸念されている。これを受け、滋賀県樹木医会は6月9日、被害の現状や発生した場合の対応方法を学ぶ「サクラ保全研修会」を、草津市野路1の市立市民交流プラザで開催する。
県や環境省などによると、クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島、ベトナム北部などに分布。サクラやウメ、モモなどバラ科の樹木内に寄生した幼虫は食害で樹木を衰弱させ、2、3年で成長する。成虫は体長2.5〜4センチで、全身が光沢のある黒色で首の辺りが赤い。6月中旬〜8月上旬に樹木の外に出て交尾後、樹皮の割れ目に産卵する。
国内は2012年、愛知県内のサクラで初めて発生が確認され、埼玉、群馬、東京、大阪、徳島などでも相次いで見つかった。今年1月、外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定され、飼育や保管、運搬、譲渡などが禁止された。
県自然環境保全課によると、県内で見つかったという報告はまだない。ただ「繁殖や食害が進めば、枝の落下や倒木でケガをする危険性があるほか、農作物や生態系への影響も懸念される」として、成虫を発見した際には県などに通報するようホームページで呼び掛けている。
研修会は午後1時半〜同4時。樹木医がクビアカツヤカミキリの被害に対する備えを講演し、県内のサクラの保全について報告する。参加費は無料で、定員50人(先着順)。申し込みは県緑化推進会(077・522・7828)。【北出昭】
Posted by jun at 2018年05月24日 12:56 in 外来生物問題