長野市南部の住宅の中で、毒性のある特定外来生物の「アカカミアリ」1匹が県内で初めて見つかりました。環境省や県では輸入品などに紛れ込みんで侵入した可能性が高く、近くに巣があるといった可能性は低いとしていますが念のため周辺の市民や学校などに注意を呼びかけています。
環境省と県、長野市が開いた会見によりますと、今月14日、長野市青木島町の一戸建ての住宅で住人が1階の居間のカーペットの下に衰弱した1匹のアリがいるのを見つけました。
普段見かけるアリと色が違うことが気にかかった住人が市に連絡し、県から環境省に調査を依頼したところアカカミアリと確認されました。
見つかったアカカミアリは翅のない体長7ミリの「無翅女王アリ」で、殺虫処理されました。
その後、その住宅の内部と外でほかにアカカミアリがいないか調べていますが、現時点では確認されていません。
アメリカ南部から中南米の亜熱帯に分布するアカカミアリは体長3ミリから8ミリほどで、刺激をするとお尻の毒針で刺される場合があります。
環境省が昨年6月以降に把握している国内でのアカカミアリの発見は兵庫県など11の都府県で14例ありますが県内では初めてで、内陸部の住宅内で見つかったのは全国で初めてです。
環境省は現時点では寒冷地の長野市で亜熱帯に生息するアリが定着する可能性は低いと分析していますが、念のため今後も周辺の調査をしていくとしています。
市ではきょうから、発見された住宅の半径2キロ以内の大型店舗などに環境部の職員がチラシを配布したり広報車や有線を使ったりして注意を呼びかけています。
青木島町の住民は「子どもが土いじりが好きで、触ったりしたら怖い」などと話していました。
会見した環境省の担当者は、「基本的には触らなければ大丈夫だが、怪しいと思ったらヒアリ相談ダイヤルに電話をいただいたり市販の殺虫剤で駆除したりしてほしい」と話していました。
国内ではこれまでアカカミアリによる死亡例はありませんが、刺されると激しい痛みや、動悸などの症状が出るアナフィラキシーショックを引き起こすことがあり、市などは刺された場合には速やかに医療機関を受診してほしいとしています。
また環境省などは来週23日に、青木島地区の小学校や保育園など子どもたちが集まる場所を中心に目視による緊急調査を実施する予定です。