正月を控え、兵庫県加古川市志方町西牧のため池、犬立池に自生したレンコンを地域住民らが収穫している。縁起物として、おせち料理に欠かせないレンコンだが、外来種のカメなどによる食害で一時は激減。粘り強い駆除で復活させた。住民らは「ため池が育てた味を守り続けたい」と張り切っている。(本田純一)
収穫するのは「西牧ため池協議会」の有志約10人。
レンコンはハスの地下茎で、西牧地区では12月が旬。水を抜いた池に入って、手作業で直径約150センチ、深さ約50センチの穴を掘り、茎を伝って探し出す。半日がかりで10本程度を取るのがやっとという重労働で、主に自宅で食べられる。同協議会会長の森田強さん(68)は「長さが40センチほどになり、一般のレンコンより粘りがある。おいしいので苦にならない」と笑う。
同地区では、3カ所のため池でハスが自生し、昔から住民らが正月用にレンコンを取っていた。ところが10年ほど前に1カ所でハスが見られなくなり、5年ほど前には別の池でも壊滅状態になった。
残った犬立池でも、2014年に急減。森田さんは「かつては池を覆うほど生えていたのに、2割にまで落ち込んだ」と振り返る。
東播磨県民局によると、北米原産のミシシッピアカミミガメなどが芽を食べたためと考えられるという。東播地域では各地のため池で増え、駆除作業が行われている。
森田さんらも判明直後にわなを仕掛け、これまでに100匹以上を捕獲、駆除した。その結果、今季はハスが最盛期の3分の2程度にまで回復し、レンコンの収穫量も増えたという。
森田さんは「今後も外来種の駆除を続け、ハスが壊滅した池では種レンコンを植えて増やしたい」と話していた。
Posted by jun at 2018年01月04日 08:29 in 外来生物問題, 自然環境関連