昔から住む生き物の生態系を乱し、人に危害を加えることも懸念される、外来生物。12月6日静岡市は葵区にある麻機遊水地の水を抜いて、外来種の実態把握と駆除を実施しました。その結果、池の生き物の3分の2が外来種という深刻な実態が明らかになりました。
池の水を抜く6日の調査には、外来生物に詳しい静岡大学の加藤英明先生や学生10人ほどが参加しました。静岡市の麻機遊水地は治水事業の一環で整備された湿地帯で、約200haのエリアに様々な動植物が生息しています。調査では奥行20m、幅10mという小さめの池の水をすべて抜き、そこにいる生物の種類と数を記録します。
次々と見つかる外来生物。これらの生物は本来、日本にはいません。
外来種の中でも「特定外来生物」は人や農作物、生態系にも被害を与える可能性のある生き物で、2005年から飼育や販売が禁止されています。
このカミツキガメは実際に県内で見つかりました。素早い動きと強いあごの力が特徴で噛まれたらひとたまりもありません。静岡市で、人の被害はないということですが、加藤先生によると県内で子どもが噛まれたという報告が2件あり、何とか対策を打とうと今回の調査を行いました。
日本在来のイシガメやクサガメも、外来種のカメに食べられて数を減らしているのです。
6日の調査で在来種が3種類・264匹見つかったのに対し、外来種は6種類・559匹。全体の3分の2を外来種が占め、この池で在来種よりも幅を利かせている実態が分かりました。
生態系だけでなく、人的被害も確認されている外来生物。豊かな自然を守るためにも、飼っていたペットを外に放す行為を絶対に無くす必要があります。