兵庫県立大大学院シミュレーション学研究科の土居秀幸准教授(40)らの研究グループが、河川や湖などでドローンを使って水をくみ、水生生物のDNAを分析する生態系調査の手法を確立した。18日付の国際陸水海洋学会の科学誌(電子版)に発表。急流や火山湖など厳しい状況下での調査が可能になる。
土居准教授らの研究は、1リットル程度の水から生物のふんや表皮から溶け出したDNA(環境DNA)を抽出し分析、どんな生物がいるかを特定する。ブルーギルやブラックバスなどの外来種やオオサンショウウオなどの希少生物の生態調査に活用されてきた。
今回、ドローンによる採水方法を確立。最大2リットル採水できる容器をワイヤでつなぎ、流れの速い河川や立ち入ることが困難な奥地での調査ができるようになった。
また、環境DNA調査ではこれまで調査場所ごとに付着物を洗い流す必要があったが、容器の交換だけで済ませることができる。1回で数十分間の飛行が可能という。
土居准教授は「人の手が届かなかった地域に調査範囲を広げ、希少生物の生態解明などに活用したい」と話す。(井上 駿)
Posted by jun at 2017年10月25日 11:01 in 外来生物問題, 魚&水棲生物