2017年07月19日

<ヒアリ>「米100人死亡」否定 環境相、根拠確認できず

 毒をもつ外来昆虫「ヒアリ」に刺され、米国では年間100人以上が死亡しているとの指摘について、山本公一環境相は18日の記者会見で「専門書に書いてあるが根拠が確認できない」と否定した。過剰な表現の可能性があるが、一方で刺されるとアレルギー症状が出る人がいるため、環境省は油断しないように求めている。

 環境省は2009年、ヒアリ被害の防止のためパンフレットを作製。米国の研究論文を基に、日本人研究者が著書で紹介した米国の死者数を引用し、ウェブサイトにも掲載した。だが、5月に日本でヒアリが見つかって以降、「多すぎるのでは」との指摘が寄せられ、調査したが根拠となるデータを確認できなかったという。そのため、パンフレットの使用をやめ、サイトからも関連部分の削除を進めた。

 山本環境相は、04年以降にヒアリが定着した台湾で、死亡例が確認されていないことも説明した。琉球大の辻和希教授(昆虫生態学)は「都市化が進んだ地域では刺されてもすぐ病院に駆け込める。正しい知識と医療体制があれば救命できる可能性が高く、過剰に怖がる必要はない」と指摘する。【五十嵐和大】

+Yahoo!ニュース-IT・科学-毎日新聞

Posted by jun at 2017年07月19日 11:43 in 外来生物問題

mark-aa.jpg