2017年06月20日

琵琶湖で漁網の汚れ深刻 ケイ藻増殖か

 琵琶湖のアユ漁などで使われる漁網の汚れに、漁業者が頭を悩ませている。10年ほど前から目立ち始めたが、今年は特に汚れがひどく、魚の入りが悪くなるほか、揚げ降ろしなどの負担増が問題になっている。植物プランクトンの増殖などが原因とみられるが、今年のひどさの原因は分からず、滋賀県も事態を問題視して原因究明に着手した。

 滋賀県によると、網が汚れる原因は定置網「えり」と刺し網で異なるという。えりでは「付着ケイ藻」が網で増殖することで茶色に、刺し網では湖に浮遊する糸状の緑藻が大量に付着して緑色になるという。
 漁業者らによると、例年夏ごろから目立つ汚れが、2月ごろからひどくなったといい、「田んぼに網を浸したようにえりがドロドロになる」「底のヘドロの層も厚い」などの声が各地で聞かれている。網が汚れると水が循環しないため魚が入りにくくなるほか、ブイが沈み込むほど網が重くなり、水揚げ作業の負担も増加。網の洗浄や交換の回数も増えるため手間や費用を嫌い、漁に出るのを見送る漁師もいたという。
 漁業者の危機感を受け、県も今年4月に環境や水産部局、研究機関の職員による連絡会議を立ち上げた。えりの汚れは、琵琶湖の透明度上昇でケイ藻の光合成が促進されたことや、ケイ藻を餌とする魚が減っていることが一因と推測。一方、刺し網での緑藻の増加は、昨年秋の外来プランクトンの急増とは関係が薄いとみられ、いずれも原因は絞り切れていないという。
 県環境政策課は「えりでは5月以降、汚れが改善しつつあるとの情報もあるが、網に限らずアユの不漁やアオコの増加など一連の環境の変化の中で起こっている可能性もある。必要な調査なども検討しながら琵琶湖の状況を見ていきたい」としている。

+Yahoo!ニュース-IT・科学-京都新聞

Posted by jun at 2017年06月20日 14:18 in 魚&水棲生物, 内水面行政関連

mark-aa.jpg