琵琶湖のアユの記録的な不漁を受け、滋賀県は29日、来季以降の資源量を確保するため、人工河川に放流する親魚の量を例年の2倍にあたる18トンに増強すると発表した。
県は毎年、産卵しやすい環境を整えた高島市安曇川町の人工河川で、稚魚から産卵前まで育てた親アユ8トンを放流している。8トン以上の放流は、同様に不漁だった2013年度(23トン)以来、4年ぶり。
すでに8トン分は確保しており、引き続き残り10トン分の確保に向け購入を進める。今季は産卵のピークが10月に遅れたことが不漁の一因になったとみており、8月下旬にも放流を始める方針。
漁業者からは追加放流とともに、不漁の原因究明や緊急融資の要請もある。三日月大造知事は29日の会見で「アユは漁業者だけでなく、養殖、加工、飲食業など裾野が広く、県内外に与えた影響は大きい。不漁を次のシーズンに引きずらないよう、取り組みを進めたい」と述べ、6月議会で緊急対応策を提案するとした。