世界文化遺産・国宝姫路城に“天敵”出現−。城の西側にある中堀で特定外来生物ヌートリアが初めて見つかり、兵庫県姫路市が神経をとがらせている。石垣の隙間に入り込んで巣を作れば、強度の低下で崩落する恐れもあるためだ。既に5匹を捕獲したが、市は「まだ他にいるかもしれない」と警戒を強める。(三島大一郎)
ヌートリアはネズミの仲間で南米原産。愛くるしい表情とは裏腹に、ため池の堤防に穴を開けたり、野菜や稲を食い荒らしたりし、兵庫県内各地でも被害が出ている。姫路市は2006年度以降、捕獲活動を続けている。
姫路城周辺で生息が確認されたのは今年5月。同市姫路城総合管理室の職員が巡回中、中堀を泳ぐ3匹を目撃した。その後、市民からも「5匹見た」との通報があった。
中堀は近くを流れる船場川と、複数の水路を介してつながっている。市によると、同川では以前に捕獲実績があり、川から水路を通って中堀に入ったとみられるという。
ヌートリアは体長40〜60センチ程度で、水辺に穴を掘り、巣を作る性質がある。石垣の奥に入り込み、土の部分に空洞ができれば、城自体にも被害を引き起こしかねない。
市は中堀におりを設置し、6月以降、5匹を捕獲。今のところ石垣に目立った変化はないが、今後も捕獲を継続するという。同室は「城を守るため、大きな被害が出ないうちに全てを捕まえたい」としている。
Posted by jun at 2016年07月27日 15:25 in 外来生物問題