2016年07月06日

専門家招き駆除検討 鳥ノ巣半島の外来ガエル

 環境省は25、26日、吉野熊野国立公園の鳥ノ巣半島(和歌山県田辺市新庄町)のため池で、外来生物アフリカツメガエルの駆除方法を検討するため、専門家を招いた観察会と調査捕獲をした。自然環境研究センター(東京都)の戸田光彦主席研究員は「池がそれぞれ孤立していて比較的対策は取りやすい」と話した。今後、捕獲実験と目標設定のための実態把握を進めていく。

 田辺高校と田辺中学校の生物部を指導する理科教諭の土永知子さんが現地を案内。戸田主席研究員をはじめ、環境省や県、市の職員、県自然環境研究会(細田徹治会長)のメンバーらがため池を見て歩き、オタマジャクシの状態などを観察した。最も大きなため池にわなを九つ仕掛け、成体約100匹を捕獲。内容物を調べたところ、同種のカエルが入っていて共食いしていることが分かった。

 検討会で戸田主席研究員は「最低限度の密度と数を具体化する必要がある」と説明。今後、中心となって取り組んでいく両校の生物部員に、在来のマツモムシやトンボを指標生物として一緒に調査することで、生態系の回復度合いが分かると助言した。

 戸田主席研究員は「鳥ノ巣半島の自然環境は、小さいながらも里山の景観が保たれている。地元住民や研究者など多くの人が関心を持って取り組まれているのが素晴らしい」と話した。

 駆除に向けた環境省の取り組みは、鳥ノ巣半島が昨年9月に国立公園へ追加指定されたことを受けて実施。鳥ノ巣半島で初めて同種が発見されたのは2007年で、今では37あるため池のうち21カ所で確認され、在来種の捕食など生態系への影響が心配されている。14年からは田辺中学校・田辺高校の生物部が防除に取り組んでおり、今回はその活動を支援する形。

+Yahoo!ニュース-近畿-紀伊民報

Posted by jun at 2016年07月06日 10:22 in 外来生物問題

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