2004年に神戸市内で見つかった新種の可能性がある「ロクアイタンポポ(仮称)」が兵庫県内各地や県外でも生息していることが、県立人と自然の博物館・鈴木武研究員らがまとめた調査で分かった。姫路市や香美町、滋賀や岡山県などからも発見報告があり、鈴木研究員は「国内に広く分布しているとみられる」と指摘する。(村上晃宏)
直径5センチほどの大きな黄色い花をつけ、葉の大きさも一般的なタンポポの倍近いロクアイタンポポ。神戸市立六甲アイランド高校(同市東灘区)で04年、岩本哲人教諭(60)と生徒らが校舎のそばに自生しているのを発見した。
花びら外側のがくに似た「総苞外片(そうほうがいへん)」が反り返る外来種の特徴が見られなかったため、岩本教諭と生徒らが研究を開始。部分的DNA解析などを経て、外来のセイヨウタンポポと在来のカンサイタンポポとの雑種である可能性が高いことを突き止めた。ただタンポポの専門家が少ない上、DNA解析には時間と資金もかかるため、新種かどうかの特定には至っていない。
一方、研究者や自然保護グループなどが協力し、14、15年の春、各種タンポポの分布を調べる大規模な調査を実施。西日本19府県の住民らが採取した計約7万サンプル(兵庫県内分3356サンプル)を集めた。
県内分の調査をまとめた鈴木研究員によると、姫路市や猪名川、香美町で新たにロクアイタンポポを確認。尼崎、西宮、三田、三木の各市からもよく似たサンプルが送られてきた。また、奈良、岡山、滋賀の各県のサンプルにもロクアイタンポポが含まれていたという。
鈴木研究員は「神戸から拡散した可能性もあるが、身近に生えながら、今まで気付かれていなかったのかもしれない。関心のある方は注意深く探してみてほしい」と話す。各種タンポポの県内調査データは、県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘6)で4月24日まで展示されている。
Posted by jun at 2016年03月18日 13:25 in 外来生物問題