清流長良川の鮎が世界農業遺産に認定されたことを記念して、岐阜県関市は14日、同市若草通のわかくさ・プラザで、「身近な里の魚たち」をテーマに環境講演会を開き、市民ら約160人が多様な魚が生息する水辺の環境保全に理解を深めた。
長良川を舞台にする小瀬鵜飼の岩佐昌秋鵜匠と岐阜大地域科学部准教授で日本魚類学会自然保護委員の向井貴彦さんが講演した。
岩佐鵜匠は「生息環境が変わったのか、魚が減っている」と現状を危惧。天然鮎の美しさや独特の匂いを紹介し、今後も天然鮎が長良川筋で多く見られるように願った。
向井さんはブラックバスなど特定外来種の増加に伴い、固有種の魚が絶滅する可能性を指摘。池の水を抜いて外来種を捕獲して固有種の生息地を守る関市の中池などで行った活動を紹介し、市民と行政が連携して「昔ながらの自然を守ることが必要」と述べた。