2016年02月14日

縁日の定番「ミドリガメ」が消える? 特定外来生物という脅威

 縁日の定番、ミドリガメが消えてしまうかもしれない。東京・墨田区で12日、検討会が行われ、4種類の外来植物について、指定を検討することになった。

 きれいに咲き誇る花。これらの植物は、全てもともと、日本にはなかったもの。この外来の生物をめぐって、東京・墨田区で12日、ある検討会が行われた。

 環境省外来生物対策室の曽宮和夫室長は「(外来生物は)生息環境そのものを変えてしまう可能性がある」と話した。環境省の担当者が語ったのは、外来生物の脅威。例えば、皇居のお堀に大発生した「ブルーギル」。愛嬌(あいきょう)たっぷりのアライグマも、外来の生物。これらの生き物によって、日本の生態系が乱されるおそれがある。もし毒を持っていれば、生命が危険にさらされる。そのため、国は特定外来生物として、輸入や飼育を禁止している。

 12日の会議では、4種類の外来植物について、指定を検討することになった。しかし、特定外来生物に指定されていなくても、心配な生き物はいる。その1つが、誇らしげな表情の釣り人が手にしている巨大な魚。ワニのような口、鋭い牙を持つ「アリゲーターガー」と呼ばれる、世界最大の淡水魚。

 神戸市内で釣り上げられたアリゲーターガーは、観賞用として飼われていたものが、池に捨てられたのではないかとみられている。環境省では、アリゲーターガーを、2年後をめどに特定外来生物に指定する方針。

 ほかにも、特定外来生物への指定が検討されている生き物がいる。それは、東京、神奈川の県境を流れる多摩川に、たくさん生息していた。多摩川にいた脅威、それはミドリガメ。正式名称は「ミシシッピアカミミガメ」といって、れっきとした外来生物。環境省によると、2013年時点で、全国110万世帯、180万匹が飼われているという。脅威の理由は、捨てられて野生化したものが、繁殖して増えるということ。

 NPO(民間非営利団体)法人「おさかなポスト」の山崎充哲さんによると、「ミドリガメは、ここ2年で多摩川で急増しており、すでに200匹近く捕獲していて、現在どれくらい多摩川にいるかというのは、未知数でよくわからない」という。

 これが、農作物にもすでに被害が出ている。徳島県では、特産品のレンコンが被害に遭っていて、レンコンの芽が食べられ、1,000万円以上の被害が出ている。このため、環境省が、ミドリガメも特定外来生物に指定しようという動きがある。特定外来生物というのは、生態系などの脅威になる動植物を指定するというもので、2005年に外来生物法が施行された。それをもとに指定すると、輸入、飼育、栽培、保管、運搬が原則禁止され、違反すると罰金となる。

 縁日から、ミドリガメが消えてしまうかもしれない。ただ、指定すると、飼っているミドリガメを捨てるケースが増えるかもしれないということで、環境省としても、難しい対応を迫られている。

+Yahoo!ニュース-社会-フジテレビ系(FNN)

Posted by jun at 2016年02月14日 13:51 in 外来生物問題

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