2016年02月10日

外来ナメクジ、分布域じわり拡大 北海道内、農業被害を警戒

 ナメクジの外来種で、体長10〜20センチと大型の「マダラコウラナメクジ」が道内で4年前に初めて確認され、札幌市を中心に分布を広げていることが、北大の研究員らの調査で分かった。生息数が増えた茨城県では、農業被害や人家での大量発生が報告されており、専門家は「道内でも被害が起きる恐れがある」と警戒している。

 マダラコウラナメクジは、ヒョウ柄の黒いまだら模様が特徴だ。ヨーロッパが原産。現在は米国やオーストラリアなど各地に生息する。国内では2006年に茨城県土浦市で野生化した個体が初めて確認された。輸入ものの観葉植物に卵が付着するなどして、侵入したとみられている。

 北大大学院農学研究院の研究員、森井悠太さん(28)によると、道内では12年に札幌市中央区の円山公園内で、マダラコウラナメクジとみられる個体の写真が、道外の生物研究家によって撮影された。森井さん自身は14年、同じく円山公園内で生きた2匹を見つけた。解剖したところ、生殖器官が発達し、繁殖できる状態だった。

 このため道内の目撃情報をインターネットなどで発信していた市民6人と情報を共有し、実態を調べた。その結果、円山公園周辺の住宅街の路上や江別市の小学校付近でも観察され、昨年は円山の登山道で1日に10匹近く見つけたとの報告もあった。今のところ目立った被害は聞いていないが、森井さんは「見た目の奇抜さに加え、道内で見かけるナメクジの中で最大級の大きさに一般の人は気持ち悪いと思うでしょう」と話す。

 現在、道内を含む国内で最も数多く見られるナメクジは「チャコウラナメクジ」で体長7センチほど。もともと外来種だが、過去50〜70年の間に全国で一斉に広がった。ナメクジは、植物に付着するなどして運ばれやすいため、マダラコウラナメクジも今後、さらに分布と生息数を拡大する恐れがあり、生態系への影響が懸念されるという。

 北大の森井さんは、マダラコウラナメクジの目撃情報を募っている。情報はメールで。アドレスはyutamorii@gmail.com。

+Yahoo!ニュース-北海道・東北-北海道新聞

Posted by jun at 2016年02月10日 09:26 in 外来生物問題

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