滋賀県草津市はこのほど、市内の生物や地質などを調査し、結果をまとめた冊子「草津市の自然」を発刊した。希少な動植物も確認され、市は「環境教育に役立てて」としている。
1978年にも市内の自然を調査し、報告書をまとめた。近年の都市化によって生態系への影響が考えられることから、あらためて調べることにした。2012、13年度に大学教員らでつくる滋賀自然環境研究会が調査し、14年度に冊子にまとめた。A4判カラー32ページで、地質、植物、魚類、昆虫など9分野で紹介。写真を数多く掲載し、分かりやすく解説している。
絶滅が危ぶまれている希少種が、植物と鳥類はそれぞれ52種、昆虫は35種確認された。一方で、前回の調査に比べ樹林や田畑が減少し、植物や昆虫は外来種が増えていることも分かった。
市環境課は「草津市は都市化は進んだようでも、実は多様な生物がすんでいる。身近な自然を見つめ直すきっかけになれば」としている。市内の図書館や全小中学校に配布したほか、市ホームページでも公開している。