2015年03月16日

厄介者「ウチダザリガニ」 食材に 長野県下伊那地方事務所と松川町

 ダム湖の厄介者をおいしく食べよう――。長野県下伊那地方事務所(飯田市)と松川町は、水源地の県営片桐ダム湖で繁殖が確認されている特定外来生物「ウチダザリガニ」を使った料理の試食会を同町で開いた。ウチダザリガニの生息拡大を食い止めることが狙い。地元料理店がチャーハンやマヨネーズあえなどを考案、和食料理「美富久」の松沢喜好さん(66)は「身は小さいが味と風味は申し分ない。高級な食材になる」と可能性を見いだす。

 北米原産のウチダザリガニは、体長15〜20センチではさみが大きいことが特徴。雑食性で旺盛な繁殖力があり、1匹の抱卵数は400個で卵を保護する習性がある。1970〜80年代に北海道東部で生息が拡大されて以来、福井県にも広がり、2006年には外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定された。09年には千葉県、11年には長野県の片桐ダムで生息が確認された。

 捕獲調査をした県環境保全研究所の北野聡主任研究員は「ダム全体に推定2万4000匹のウチダザリガニが生息しているものと思われる」と説明。「在来生物の生息地を奪い、水草を食べ、水質を改変するなど生態系への影響が大きい」として迅速な対策が必要と強調する。

 ウチダザリガニを有効活用しようと開かれた試食会では、町内の飲食店3店が、オリジナルの和食や中華のレシピを考案、料理を提供。料理人から「殻が硬く、割って身を出すのに手間が掛かるが、風味があっておいしい」と評価する声が相次いだ。

 ただ、参加者の中からは「生態系への影響を考えると対策は待ったなし。料理もいいが、短期間で大量に駆除する対策を考えてほしい」と注文する意見も出た。
 試食会には県、町の他、下伊那漁協、町商工会関係者ら約40人が参加した。

+Yahoo!ニュース-信越-日本農業新聞

Posted by jun at 2015年03月16日 11:03 in 外来生物問題

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