福島県猪苗代町の水族館「いなわしろ淡水魚館」の運営を、いわき市のアクアマリンふくしまを運営するふくしま海洋科学館が手掛ける見通しとなった。町は30日、海洋科学館を淡水魚館の指定管理者の候補とした。海洋科学館は平成27年度から水槽の改修などを実施する。淡水魚館は磐梯山や猪苗代湖を望む新たな観光拠点に生まれ変わる。
海洋科学館は淡水魚館のほか、隣接する釣り堀や養魚観賞池、管理センターの指定管理者候補となった。構想では、施設名称を「いなわしろカワセミ水族館」とする。水槽の配置、展示方法などアクアマリンふくしまで培った水族館運営のノウハウを活用する。
県内の河川などに生息し保護すべき生物展示などを通し、猪苗代湖の環境保全や教育普及活動につなげるとしている。淡水魚館、アクアマリンふくしまに、科学館が友好提携している新潟市水族館「マリンピア日本海」を加えた3施設の連携企画を検討している。
海洋科学館は淡水魚館の展示物に関して、以前から猪苗代町からの相談を受けていた。安部義孝館長は「磐梯山周辺はバラエティーに富んだ自然環境を備え、多くの可能性を秘めている。これまで培った水族館運営のノウハウを生かしたい」と話している。
淡水魚館は昭和58年に完成した施設で、「魚のテーマパーク」として、猪苗代の河川や湖に生息する淡水魚やアマゾンの熱帯魚など約80種を展示している。開館当初は年間約16万人の入館者があったが、減少を続け、平成20年度以降、現在まで年間入館者は約2万〜2万7000人で推移している。建物や設備の老朽化などもあり、運営の在り方が検討されてきた。
指定管理者選定に関して、猪苗代町の指定管理者選定委員会は30日、町役場で開かれた。町は3月定例議会にふくしま海洋科学館を淡水魚館などの指定管理者とする議案を提出する予定。