「清流長良川の鮎」の世界農業遺産登録への期待が高まる中、「長良川のアユ」をテーマにしたシンポジウムが12日、岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGであり、郡上漁業協同組合の白滝治郎参事(57)と岐阜大地域科学部の向井貴彦准教授(43)=魚類生態学=が長良川の環境や放流の在り方について意見を交わした。
釣り具メーカーのテスターを務めるなど釣り師としても全国に知られる白滝さんは「源流から河口まで人間生活が張り付いているにも関わらず、おいしい鮎を育むのが長良川の素晴らしさ」と魅力に言及。ブランド化に成功した郡上鮎を例に、「(流域)全体に広めることは大切」と県などの水産振興策に期待した。
長良川の鮎を準絶滅危惧候補とする岐阜市版レッドリストの作成に関わる向井准教授は、県が漁獲増へ稚魚放流を増やす方針を示しているのに対し、「3倍放せば3倍捕れると思ったら大間違い」と安易な放流増に警鐘を鳴らし、「鮎だけを大切にしていては自然は無くなる」と他の生物を含めた環境保全を訴えた。
シンポは市民団体「長良川市民学習会」(代表・粕谷志郎岐阜大名誉教授)が主催。150人が熱心に聞き入った。
Posted by jun at 2015年01月13日 13:26 in 各種イベント, 魚&水棲生物, 内水面行政関連