産卵期になると体の表面が銀色になるという、不思議な生態を持つニホンウナギが有田市沖で見つかり、海南市の県立自然博物館で展示されている。体の色から「銀ウナギ」と呼ばれ、多くの来館者が興味深そうに見入っている。28日まで。
ニホンウナギは日本や中国大陸、台湾、フィリピンなど東アジアを中心に生息しているが、産卵期になるとメスは河川から海へ出てマリアナ諸島沖まで移動するという。
今回捕獲されたニホンウナギは、有田市の漁師、桑原伸吉さんが11月21日、タチウオを捕まえるための底引き網に引っかかっていたのを見つけた。体長約50センチ、重さ約250グラムで、同館に連絡したという。同館学芸員の揖善継さんは「銀ウナギを見つけたら教えてほしいと、日頃から声をかけていたので、本当に見つかるとは」と驚いた様子。
メスのニホンウナギの生態は謎が多く、産卵期の体の変化もその一つ。同館によると、10月ごろになると、体の表面が銀や赤銅色の金属光沢を放つ色素の粉で覆われるようになる。揖さんは「産卵地に移動する際、環境の変化に適応するために体も変わるのではないか」と推測する。
体の表面だけでなく、胸ビレが黒く、大きくなったり、目が大きくなったりさまざまな変化も起こるという。「ニホンウナギは環境省の絶滅危惧種に登録されている珍しい生き物。これを機会に是非見にきてほしい」と話している。
開館は午前9時半から午後5時(入館は午後4時半まで)で、月曜休館。入館料は一般470円(65歳以上と高校生以下は無料)。問い合わせは同館(電)073・483・1777。
Posted by jun at 2014年12月14日 09:33 in 各種イベント, 魚&水棲生物