2014年12月09日

太平洋で酸性化が急速に進行、生態系に悪影響も

 気象庁は、生態系への悪影響が懸念される海洋の酸性化が、太平洋全域で急速に進んでいることがわかったと発表した。


 温室効果ガスの二酸化炭素が増加し、海洋が吸収していることが原因とみられる。

 国際機関などと協力し、太平洋を4海域に分けて、1990年以降の海水の観測データを調べたところ、水素イオン指数(pH)は、10年あたり0・014〜0・021低下し、酸性化していた。いずれの海域も、現在のpHはまだアルカリ性の8・005〜8・092だが、同庁は「産業革命以降の世界全体の平均に比べて、近年の太平洋の酸性化は非常に進行が早い」と分析している。

 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、産業革命以降の約250年間に、地球全体の海洋のpHは、10年あたり0・004低下したと報告している。同庁によると、二酸化炭素は冷たい海で吸収されやすく、太平洋では、南極近くの海域が、最も酸性化のスピードが速かった。

 酸性化が進むと、サンゴ礁の成長を妨げたり、プランクトンや貝類の骨格の成分である炭酸カルシウムが海水に溶けだしたりして、生態系への悪影響が懸念されている。

+-環境-読売新聞

Posted by jun at 2014年12月09日 21:40 in 自然環境関連

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