東京電力福島第1原発事故に伴う放射能汚染の影響により、魚の持ち帰りが禁止されている奥日光の中禅寺湖で、釣り客の数が2年連続で増加したことが4日までに分かった。新たな客を取り込むため、いくつもの新サービスを打ち出したことが奏功しているとみられる。
中禅寺湖漁協によると、ことしの解禁期間(マス釣り4月1日〜9月19日、ワカサギ釣り9月20日〜10月31日)に訪れた遊漁客数は計1万4295人で昨年より1234人増。震災前と比較すると9千人ほど足りないが、C&R制を導入した2012年からは約2倍。
増加の理由について、同漁協の鹿間久雄専務理事(64)は「釣りそのものを楽しむ人に魅力が伝わった」と分析。美味と評判のヒメマスを持ち帰れないことから従来の固定客は離れたが、C&Rへの理解が深まるにつれて「中禅寺湖は大物が釣れる」と口コミで広がり、県外から多くの新規客が訪れるようになったという。
震災を経て同漁協のサービス意識も変化した。共通券の販売を開始し、中学生以下を無料に。5月には西側区域を8年ぶりに開放し、釣った魚を剥製にしたいという希望者には、指定取扱店を通すことを条件に湖外への持ち出しを認めるようにした。
11月下旬には同湖の再生を願う釣り愛好家有志から、同漁協に募金5万2827円が届けられた。鹿間専務理事は「期待に応えるためにも、今の状況でやれることをやっていきたい」と話していた。
Posted by jun at 2014年12月07日 11:53 in 釣り関連業界, 自然環境関連, 内水面行政関連