琵琶湖の魚が水田に遡上(そじょう)しやすい環境を取り戻そうと、県が推進する「魚のゆりかご水田プロジェクト」。この取り組みに参加する野洲市須原地区で21日、水田に戻ってきた生物の観察会が開かれた。集まった家族連れらは、フナやコイを捕まえるなどし、生物との触れ合いを楽しんだ。
かつて琵琶湖に近い水田は、プランクトンが豊富で外来魚がいないため、遡上してきた魚の産卵場所として重要な役割を果たしてきた。ところがほ場整備で水路が深くなるなどして魚が遡上しにくい環境になり、ニゴロブナなど固有種の減少につながった。
水田に生態系保全の機能をもう一度持たせようと、平成13年から湖岸沿いの水田でこのプロジェクトを開始。魚が遡上しやすいよう、水路に間伐材を階段状に設置するなどしている。
観察会は地元の水田所有者らでつくる「須原魚のゆりかご水田協議会」が主催。授業の一環で参加した大学生や県外の家族連れなど約200人が参加。ニゴロブナやコイ、ナマズなどを、網や手で捕まえた。中には40センチをこえるニゴロブナなどを捕まえた人もおり、生物でにぎわう水田の再生を実感していた。
家族4人で草津市から参加した、団体職員の美濃亜朱さん(32)は「琵琶湖の魚がどのように育っているかが実感できました」と話していた。
Posted by jun at 2014年06月26日 14:32 in 外来生物問題, 各種イベント, 魚&水棲生物, 自然環境関連