絶滅危惧種で、国の天然記念物・イタセンパラの稚魚が今年春、かつて最大の生息地だった淀川の城北わんど群(大阪市旭区)で9年ぶりに確認された。
官民一体で取り組んだ外来魚の駆除などが功を奏したためで、関係者らは「淀川の豊かな自然を取り戻すきっかけにしたい」と意気込んでいる。
「家の近くで、こんな珍しい魚を見ることができて、うれしい」。11日に市民を対象に開かれた稚魚のお披露目会で、大阪市都島区の小学6年の男児(11)は目を輝かせた。
イタセンパラは淀川を代表する在来魚だったが、1970年代以降の河川改良などで激減。さらに、外来魚も増えたため、城北わんど群では2005年に506匹の稚魚を確認した後、姿を見なくなり、淀川全体でも絶滅に近い状態だ。
このため、国土交通省淀川河川事務所と大阪府立環境農林水産総合研究所は09、11の両年、淀川の非公開の場所に成魚を放流し、生息できるかどうかを調査。
市民団体などで構成する「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク」も12年から毎月2回、城北わんど群で外来魚の駆除に乗り出した。外来魚がほとんどいなくなったため昨年秋、約500匹の成魚を放流したところ、今年春に約600匹が孵化(ふか)したことを確認し、地元住民に公開した。
Posted by jun at 2014年05月22日 13:17 in 外来生物問題, 魚&水棲生物, 自然環境関連