琵琶湖固有魚のビワマスを通して環境やまちづくりを考える「ビワマスシンポジウム」がこのほど、滋賀県米原市下多良の県立文化産業交流会館であり、魚博士で知られるさかなクンの講演や公開討論、料理試食会が催された。
米原市などが2年前から市内の天野川で進めるビワマスの遡上(そじょう)復活プロジェクトを広めるため催した。東京海洋大客員准教授も務めるさかなクンは、詰めかけた親子向けに得意のイラストやクイズを交えてビワマスやアユの特徴や生態を楽しく解説。琵琶湖博物館学芸員や市民団体メンバーと公開討論した。
ビワマスの減少をめぐり河川改修や乱獲、在外種の脅威などの現状が話し合われた。市ビワマス倶楽部の中村幸雄さんは天野川への魚道設置で今秋に途中まで遡上が進んだ成果を報告。現地見学会や絵本製作で市民運動を盛り上げたいとし、さかなクンが「イラストで協力したい」と申し出る一幕もあった。
会場では、地元の醒井養鱒場の養殖ビワマスで市内飲食店が創作したメニューの試食会もあり、丼、すしなど多彩な味わいを来場者が堪能した。シンポに合わせ、繁殖協力者を募って家庭の冷蔵庫内でふ化させる実験の卵贈呈式もあり、計千人以上が参加する滋賀銀行、長浜北星高など3団体に卵が託された。