2013年10月31日

在来種育む京都御苑の池 環境省が初の生物調査

 京都御苑(京都市上京区)にある3カ所の池で29日、環境省京都御苑管理事務所による初めての生物調査があった。特定外来生物のオオクチバスがいるとの情報をもとに実施したが、オオクチバスは確認されず在来の生物が目立ち、昔ながらの池の環境が保たれていることが分かった。

 調査は、外来種の生息実態を探る目的で、御苑の南西にある九条池(3600平方メートル)や、今出川御門近くの近衛池、閑院宮(かんいんのみや)邸跡の池の計5400平方メートルで実施した。池の生物調査は、同事務所が管理を始めた1949年以降で初めてという。
 三つの池は、かつて琵琶湖疏水とつながっていたが、92年以降は井戸水で水位を保っている。約10年前に九条池でオオクチバスが捕まったが、密放流の可能性が高いという。
 この日は、前日に仕掛けた定置網やかごを引き上げた。繁殖の懸念があったオオクチバスは確認されず、外来魚の餌になるスジエビが何匹も見つかった。また、環境省レッドリストの絶滅危惧種のメダカをはじめ、ゲンゴロウブナやテナガエビ、イシガメなど多くの在来種が確認された。
 一方、外来生物のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)とアメリカザリガニもいた。
 同事務所によると、池の底は泥がたまり、砂地に産卵するオオクチバスは繁殖できなかったとみられる。同事務所の後藤乙夫所長は「思いのほか在来の環境が保たれていた。日本を象徴するような環境を残すため、今後も外来種の放流はやめてほしい」と話している。

+Yahoo!ニュース-京都-京都新聞

Posted by jun at 2013年10月31日 16:18 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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