ラムサール条約の登録湿地となっている「藺牟田池」(薩摩川内市祁答院町)周辺で国内希少野生動植物種のベッコウトンボが、今年も姿を現した。09年の大渇水の影響で激減したが、今シーズンは500匹以上見られた日もあり、渇水前の状態に回復しつつある。
「藺牟田池のベッコウトンボを保護する会」世話人の山元正孝さんによると、今年の初確認は4月6日で昨年より2日早い。4月18日は533匹をカウント。昨シーズン(12年)の1日当たりの最大確認数26匹を大幅に上回る勢いという。
環境省のデータによると、1日当たりの最大確認数は07年は1759匹だったが、渇水後の10年は12匹、11年は8匹と激減。昨シーズンから回復の兆しが見られた。環境省から個体調査を委託されている山元さんは「3月の気温が高く、池の水も豊富で、(食害が指摘されている)外来魚の駆除の効果も出ているのでは」という。
5月12日に観察会とクリーン作業があり、参加希望者は同2日までに生態系保存資料館「アクアイム」(0996・56・0085)か同市環境課(同・23・5111)へ。【宝満志郎】4月29日朝刊