高津川水系の堤防斜面に繁茂している特定外来生物「オオキンケイギク」を減少させるため、中国地方整備局浜田河川事務所は、益田市内田町の堤防斜面の表層を地下の土壌などと入れ替える試験を始めた。数種類の工法を試して効果を検証し、今後の対策を決める。【江田将宏】
特定外来生物は、生態系や人の生命、農林水産業への影響があるとして外来生物法で指定された動植物。オオキンケイギクは北米原産のキク科多年草で、春に黄色い花を咲かせる。
同事務所によると、91年には同水系堤防一帯に咲いている様子が撮影されている。その後、生息域は広がり続け、現在は国管理区間の同水系堤防斜面の約3割にあたる約14万平方メートルにわたって自生している。
堤防斜面の草は農薬が使われておらず、牧草などとして活用されてきた。だが、オオキンケイギクは同法に基づき、刈り取って焼却処分する必要があり、毎年約300万円の処理費用がかかっている。ヨモギやカワラサイコなど高津川水系の堤防の在来種を絶滅させる恐れもあり、根本的な対策が必要という。
今回の試験対象は、白上川左岸堤防の約3000平方メートル。種子や根を含む厚さ15センチの表土をはぎ取り、その下の同じ厚さの土壌と入れ替える。河川側斜面では、表面に新たに購入した土を盛る。その後、表面の保護とオオキンケイギクの新たな進入防止のため、わら芝など3種類の植生を施し、それぞれの工法による効果を検証する。
同事務所は「工法が有効だと分かれば、今後の対策に生かしたい」としている。1月16日朝刊