2012年10月19日

絶滅危惧種の魚、全滅か 生息把握せずため池工事

 相馬市大坪のため池「新堤」の東日本大震災復旧工事で、環境省が絶滅危惧種のうち絶滅寸前のIA類に指定し、県内で3カ所しか生息が確認されていないコイ科の魚「シナイモツゴ」がほぼ全滅したとみられることが、南相馬市博物館学芸員の稲葉修さん(45)の調査で分かった。稲葉さんは相馬市史の編さんに携わっている。生息地の新堤の震災被害を確認し「復旧工事をする場合はシナイモツゴを助ける方法を考えてほしい」と市教委に申し入れていた。 

 シナイモツゴは体長約八センチ。環境の変化に弱く、モツゴやブラックバスの侵入で激減した。 
 新堤は農業用で、9月下旬からひびが入った堤の一部を崩して水抜きし、今月上旬から本格工事に入った。 
 県から連絡があり、市教委を通じて18日朝に知ったという農林水産課は「生息を把握しないまま工事に入った。県と協議をしながら今後の対応を検討している」としている。 
 稲葉さんによると、相馬市内では今春、絶滅危惧種IA類のゼニタナゴが生息していた水路が重機でならされる復旧工事も行われた。稲葉さんは「いずれも市に申し入れていた。市役所内で情報が共有されていなかった」と話している。 

+Yahoo!ニュース-福島-福島民報

Posted by jun at 2012年10月19日 13:59 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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