2012年09月10日

おさかなポストの会が多摩川に廃材の塩ビ管100本を設置、在来魚種増加に期待/川崎

 廃材で在来魚守れ―。多摩川のニケ領上河原堰(ぜき)(川崎市多摩区)上の中州周辺に水道管などに使われる塩ビ管約100本が取り付けられている。川に生息するブラックバスなどの外来魚から在来魚を守る「シェルター」として設置されたもの。管の中から小魚や卵が確認されており、在来魚増加への期待が高まっている。

 設置したのは、多摩川の生態系維持に取り組む「おさかなポストの会」。同会が昨年12月に都内で開催された環境展示会「エコプロダクツ2011」に参加した際、代表の山崎充哲さん(53)が塩ビ工業・環境協会のブースに装飾として展示されていた塩ビ管に目を付けた。山崎さんが「展示が終わったら、魚の隠れ家として再利用させてほしい」と同協会に頼み、約200本を譲り受けた。

 山崎さんによると、従来はウナギを捕るための竹筒が「シェルター」の役割も果たしていたが、節を取り除き、沈めるための重しが必要だった。塩ビ管はその手間が不要という。今年3月上旬、川崎河川漁業協同組合の協力を得て、長さを1メートルに切りそろえた管(直径5〜25センチ)約30本を川底に固定した。さらに5月に行われたイベントでは、約70本追加した。

 4月から8月にかけて同会が調査したところ、管の中からギンブナやウグイといった在来魚やカニなど約20種、タモロコやアブラハヤなど4種の卵が確認されたという。

 設置による在来魚の増加数はまだ分からないものの、「隠れる場所や産卵場所が増えたので、今後は期待できる」と山崎さん。台風シーズンのため、現在は管が流されないように川から引き上げているが、秋に再び設置する予定だ。

 同協会の担当者は「在来魚が増える効果が見込めるようなら、塩ビ管をほかの川でも役立ててほしい」と話している。

+Yahoo!ニュース-神奈川-カナロコ

Posted by jun at 2012年09月10日 23:28 in 各種イベント, 魚&水棲生物, 自然環境関連

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