水草ヒシの大量繁茂に悩む諏訪湖に今月、大型カッターを備えた「水草刈り取り船」が登場した。県や周辺市町は毎夏、手作業でヒシを刈り取っているが、繁茂を抑えられず、県諏訪建設事務所が琵琶湖(滋賀県)で活躍する刈り取り船を試験的に導入。月末までに10日間稼働させて、効果を調べる。
船(全長約9メートル、幅約2メートル)は前部に鋼鉄製の大型カッターを備えた幅1・5メートルの刈り取り口があり、刈り取った水草はコンベヤーで後部に送られ、運搬船が回収する。
諏訪建設事務所によると、10日間で湿った状態のヒシ計約136トンを刈り取る予定。ヒシは重金属や放射性物質の検査をした後、大部分を堆肥(たいひ)化する計画だ。
刈り取り船を扱う業者によると、1日にヒシが10トンは取れるが「ごみが交ざって分別作業が必要になり、苦労している」という。
浮葉植物で1年草のヒシは魚類に産卵・休息場所を提供する。一方で、水中に育つ他の水草の成長を妨げ、枯れた後は湖底に沈んで栄養塩類を放出する欠点がある。近年は夏に湖面の1割以上を覆う状態のため、関係機関が除去活動を続けている。【武田博仁】8月10日朝刊