山梨県富士河口湖町の西湖で約70年ぶりに発見された淡水魚「クニマス」の稚魚が、かつて生息していた田沢湖がある仙北市で展示されることが決まった。
秋田県仙北市の門脇光浩市長が7月、山梨県で開かれたクニマス企画展の開会式に出席した際、横内正明知事らから県が育てた稚魚を提供する考えを伝えられた。展示時期や場所は今後検討する。
市企画政策課によると稚魚は体長4〜5センチ。今後、水槽の水質や温度管理などの展示方法について、山梨県と協議するという。門脇市長は「とてもうれしい話。仙北市を挙げてクニマスを歓迎する」と話している。
山梨県花き農水産課によると、3月、西湖のクニマスとみられる魚の卵を人工授精し、約300匹がふ化した。6月、DNA分析で、稚魚が2010年に西湖で発見され、クニマスと判定された魚と同じ種類であることを確認した。現在は、9月までの予定で、県内の水族館などで稚魚を公開している。
同課は「クニマスは暑さに弱く、仙北市への提供は涼しい季節になってからになる」としている。
クニマスは田沢湖でのみ生息し、1940年ごろに死滅したとされていた。西湖の発見をきっかけに、仙北市と富士河口湖町は11年11月、姉妹湖提携を結んでいる。