川崎市多摩区の稲田公園にある「さかなの家」で、水槽のひび割れが拡大し周囲に水が漏れ出す被害が生じている。老朽化に加え、東日本大震災の影響が原因という。水槽の一角は、飼育者が育てられなくなった外来種を保管する「おさかなポスト」にもなっており、対策を求める声も上がっている。水槽を設置した市は今後、どの程度直すかを管理団体などと話し合う予定だ。
市公園管理課によると、水槽は幅17メートル、奥行き7.4メートル、高さ1.45メートルのコンクリート製。多摩川に放流する稚アユの育成などを目的に、約1100万円かけて1984年に設置し、管理を川崎河川漁業協同組合に委託している。
2005年ごろからは、同漁協総代の山崎充哲さんが、捨てられた外来種を一時的に保管する「ポスト」として水槽の一部を利用。ポストには、関東一円から飼えなくなった外来種の魚やカメが寄せられており、多摩川の生態系を守る役割を果たしている。山崎さんによると、水槽の見学者は年間約10万人に上る。
しかし、経年による劣化が進み、2、3年前から数カ所でひび割れが生じ始めた。当初は割れ目から水がにじむ程度だったが、昨年の東日本大震災の影響でひびが拡大したという。割れ目からは水が漏れ、足元に水たまりができるようになり、利用者が転んだりしないようマットを敷くなどして対応している。
山崎さんは「コンクリート内の鉄筋が腐食していると思われ、補修だけでは数年後にまたひび割れが生じる可能性がある」と懸念。水槽の作り直しを見据えた対策を市に相談している。
この問題は、6月の市議会定例会でも取り上げられた。同課の担当者は「水槽の内側を補修する場合は、生物を別の場所で保管する必要もある。影響の少ない範囲で、修理方法を検討していきたい」と話している。
Posted by jun at 2012年07月19日 13:19 in 外来生物問題