特定外来生物で毒グモの一種「セアカゴケグモ」が22日、安芸市千歳町の海岸で見つかり、同市本町、無職国久康之さん(63)が撮影した。
背中に特徴的な赤い帯状の模様があり、県も調査でセアカゴケグモと特定。県内での確認は初めてで、注意を呼びかけている。
■県内初の確認 看板設置、周辺調査へ
国久さんによると、この日午前6時50分頃、海岸を散歩していた同市本町、無職宗我部修さん(65)が波打ち際に落ちていたブイを拾い上げ、砂をはらったところ、体長約1センチで黒く、赤い模様のある見慣れない虫が1匹現れた。
近くで体操をしていた国久さんが、携帯電話のカメラで撮影。虫は近くのコンクリート製階段の隙間に逃げ込んだという。国久さんの写真を基に県が環境省中国四国地方環境事務所(岡山市)に鑑定を依頼した結果、雌のセアカゴケグモとほぼ断定された。
セアカゴケグモは、南太平洋地域から東南アジア、インドなど広い範囲に生息。体長は雄が3〜4ミリ。雌は10〜15ミリで背中と腹に帯状の赤い模様があり、毒を持っている。通常は痛み止めの薬で完治するが、乳幼児や高齢者は重症化し、死亡するケースもある。
国内では1995年11月、大阪府高石市で初めて見つかった。四国では2009年9月に香川県坂出市で初めて確認された後、12月には同県丸亀市で、10年7月には徳島県鳴門市で相次いで発見されている。
国久さんは「もしかしたらと思い写真を撮った。毒があるので気持ち悪く、繁殖していなければいいのだが……」と心配する。
同事務所の最上祥成(よしのり)自然保護官(31)は「外国の貨物船や漂流物についていたのか、国内で繁殖した個体が高知に来たのか、様々な可能性が考えられる。植木鉢やプランターの裏などに好んで潜むので、家庭でも注意が必要。見つけたら素手で触らず、殺虫剤や踏みつぶすなどして駆除してほしい」と呼びかける。
県は23日早朝、注意を促す看板を現場付近に設置するとともに周辺を詳しく調べる予定で、「見つけた場合はすぐに連絡してほしい」としている。問い合わせは県環境共生課(088・821・4842)。(森本健裕)
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Posted by jun at 2011年09月26日 17:59 in 外来生物問題