国の天然記念物で環境省の絶滅危惧種に指定されている淡水魚「イタセンパラ」の淀川での野生復帰を目指し、市民や大学などが連携する「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク」の設立総会が28日、大阪市内であった。
イタセンパラは、淀川の岸辺にある池のような浅瀬「城北(しろきた)わんど群」(大阪市旭区)を中心に生息していたが、外来魚の繁殖などで減り、06年以降は野生では確認されていない。同ネットワークは外来魚駆除などの環境保全に取り組む市民団体や大学、企業と行政が連携し、イタセンパラが再び生息できる環境を取り戻す活動に取り組むため設立された。
この日は約40人が参加。今後、淀川やイタセンパラに関する勉強会の開催やパンフレットの作製を行い、来年度から城北わんど群での外来魚の駆除などを本格化させる活動計画などを決めた。
同ネットワーク会長の綾史郎・大阪工業大教授は「淀川の環境を取り戻すために市民が参加する場や機会を作ることができれば」と話した。【内田幸一】8月29日朝刊