淡水真珠の養殖が盛んな大津市の堅田内湖の水位が23日、通常より30〜40センチ低下した。市によると、自動開閉式の水門の不具合が原因とみられるという。水位低下で真珠の母貝が露出しており、養殖業者は影響を心配している。
水門は五つあり、雨で水かさが増すと自動で開き、琵琶湖に水を流して内湖の水位を調節する仕組み。この日は二つの水門が何らかの不具合で開いたままになり、水位が低下したという。
同日午後2時ごろ、堅田漁協の関係者から市に連絡があり、市から水門の管理を委託されている業者が数十分後に水門を手動で閉じたという。
堅田内湖では真珠の母貝・イケチョウガイをネットに入れて、水中に沈める方法で養殖を行っており、水位低下で母貝の多くが水上に出たほか、一部で湖底が露出した。市は琵琶湖から水を入れる応急措置を行っているが水位の回復には1、2日かかる見込みという。
約一万個の母貝を養殖している田村太喜夫さん(72)=同市本堅田4丁目=は「貝の露出で母貝の成長や真珠の品質に影響が出ないか心配だ」と話した。
市によると、2007年4月にも水門の誤作動で水位が約50センチ低下した。市農林水産課は「今後このようなことがないように原因を究明して万全の対策をとりたい」としている。