国の天然記念物・深泥池(京都市北区)の生態系が外来魚やシカの影響で危機にあるとして、日本生態学会近畿地区会は23日、市と京都府に対策を求める要望書を提出した。
同会によると、外来魚の駆除対策の遅れから希少魚のカワバタモロコが絶滅、周囲の山でシカが増え、希少植物を食べ荒らす被害が確認されたという。
要望書は、外来魚の密放流防止やシカ食害の低減、泥抜きによる環境改善▽生物多様性の重要地を保全する予算措置▽池の保全活用に向けた公的組織の設置−の3点を求めた。
同会の竹門康弘京都大防災研究所准教授らが市文化財保護課などを訪れ、担当者に現状を説明した。竹門准教授は「市民の取り組みには限界がある。状況は危機的で、関係機関の早急な対策を求めたい」と話していた。