2010年12月02日

伊豆沼・内沼:底泥中の種子発芽、1年生の藻類2種 水生植物復元へ一歩/宮城

 ◇オオトリゲモなど
 ラムサール条約登録湿地の伊豆沼(栗原、登米両市)に接する水生植物園池の底泥をすくい取って発芽実験したところ、2種類の沈水植物が発芽、成長した。「オオトリゲモ」と「シャジクモ」で、いずれも1年生の藻類の仲間。種子や胞子の形で泥中に眠っていたのが環境の変化に応じ発芽したとみられる。2種とも最近すっかり見かけなくなった沼在来の植物で、実験した県伊豆沼・内沼環境保全財団は「埋土種子の存在がはっきりし、沈水植物復元の手がかりになる」と話している。

 沈水植物は水中が生活の場。同財団は沼の生態系再生の一環として沈水植物の復元を考え今夏、底泥に種子が埋まっている可能性を想定し実験を行った。底泥を水槽に3センチの厚さに入れ乾かした後、注水した結果、「オオトリゲモ」は3株、「シャジクモ」は7株が発芽し高さ20センチ前後まで成長した。
 沈水植物復元の主役は同じ藻類の「クロモ」で、同財団は精力的に増殖実験に取り組んでいるが、「オオトリゲモ」「シャジクモ」も将来的に復元すべき対象。「オオトリゲモ」は羽毛状の形。伊豆沼での生息はごくわずかで、県の野生生物レッドデータブックでは絶滅危惧1類に分類されている。「シャジクモ」はデータブックに取り上げられていないが、伊豆沼では近年、生息が確認されていない希種。
 水生植物園池は県が設置し同財団が管理する水生植物の“展示場”。同財団は発芽の成果を11月に開かれた県の「伊豆沼・内沼自然再生協議会」に報告。来年も規模を拡大して発芽実験を行い、将来の復元に備える。【小原博人】12月1日朝刊

Yahoo!ニュース-宮城-毎日新聞

Posted by jun at 2010年12月02日 11:54 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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