毎日数百万人の東京都民と神奈川県民がこの多摩川を渡って通勤通学しているにもかかわらず、その“水面下”に寄せられる関心は低い。
「人類終末までの時を刻んだ“核時計”に喩えれば、多摩川の時計はもう24時を回っています。観賞魚など外来熱帯魚の放流やブラックバスなどの特定外来種の爆発的な増加によって、多摩川の生物相は取り返しのつかないところまで破壊が進んでいるのです」
多摩川を見つめ続けて30年、川崎河川漁業協同組合の山崎充哲さん(52)は、なかば諦観の交じった口調でそう語る。
「多摩川は水量の7割を下水処理された排水に頼っています。家庭からの排水のほとんどはお湯ですから、川の水温が10年前と比べれば2〜3度は上がっています。そのため、熱帯性の魚がすめるようになっており、家庭で飼えなくなって捨てられたアロワナやグッピー、ピラニアなどが、冬を越せてしまうんですよ」
しかし、冒頭で本誌釣りバカ記者たちは釣果ゼロという醜態を演じているが、多摩川の“外来魚汚染”はささやかれるほど深刻なのだろうか?
Posted by jun at 2010年10月31日 08:32 in 外来生物問題