和歌山県田辺市が、増加する特定外来生物のアライグマを捕獲するため、おりを100基追加購入する。現在150基の捕獲おりをそろえているが、農家らに貸し出し、慢性的な不足状態になっている。7日開会の9月定例市議会に事業費88万円を提案する。
市農業振興課によると、近年、アライグマによるスイカやミカン、カボチャなどの農作物被害が深刻化している。
市は2001年10月から有害鳥獣としてアライグマの駆除を始め、03年から捕獲おりを無料で貸し出している。
貸し出し方法は、市民の通報を受けた職員が被害を確認し、捕獲おりを設置する。捕獲後、被害が収まれば1週間程度でおりを回収する場合もあるが、被害が継続していたり、捕獲が相次ぐ場合は半年ほど設置する場合もある。
最近では耕作地に限らず、市街地でもアライグマの出没が確認されるようになった。農作物被害だけでなく、市民の生活環境被害の観点からも民家の庭先に設置することも少なくないという。新万や湊本通りでも、捕獲おりを設置し、駆除している。
駆除数は年間100匹台で推移していたが、09年度は200匹台に上った。このため、貸し出し用の150基は常に稼働し、不足状態に陥っている。
県の農作物鳥獣害対策強化事業を活用し、事業費のうち2分の1は県が補助する。市は市議会での議決を得て10月ごろに購入し、貸し出しを拡大させる方針。
アライグマ被害の相談は市農業振興課(0739・26・9930)へ。