2010年08月17日

ビワマス:近大院生、発信機付け行動パターンを調査 琵琶湖の環境に一役/滋賀

 ◇近大院生、ビワマスを追う
 近畿大漁業生産システム研究室の大学院生が昨夏から、琵琶湖固有種のビワマスを追跡調査している。釣り上げた個体に発信機などをつけて放ち、受信機で水深や行動範囲のデータを蓄積。県水産試験場は標識を付けた魚を放流して資源量を推定しているが、魚の生態に主眼を置いた調査は珍しい。県水産課は「資源を管理する上で重要な基礎データになる」と期待している。【安部拓輝】

 県などによると、サケ科のビワマスは川で産卵し、琵琶湖に下った稚魚は深場を回遊して小魚やエビなどを食べて成長する。これまでは漁で網を入れた水深などから生息域を推定しており、1日の回遊パターンや稚魚、成魚の行動の違いなどは詳しく分かっていない。
 昨年夏に北湖で調査を始めた学生らは、6〜7月に釣り上げた魚の腹部に長さ約7センチの発信機を埋め込んだり、背びれ付近に細い標識を付けた個体を48匹放流。今年6月に放流した21匹の半数には水深を測る記録計も加えて放した。データは湖に点在する16機の受信機で、魚が泳いだ近くの水深や水温を蓄積し、ボートで定期的に回収。網に掛かった個体は漁協の協力で漁師が連絡している。
 調査過程で、水深20〜50メートルを1日で移動した魚がいたほか、竹生島南方で放した個体が20キロ以上離れた沖島沖で捕獲されたケースもあった。県水産課は「稚魚や成魚など個別の行動パターンが分かれば乱獲を防ぐ手掛かりになる」と注目する。研究チームリーダーの神村裕之さん(25)は「ビワマスは貴重でおいしい魚。琵琶湖でいつまでも楽しめる環境を作る一役を担いたい」と話す。
 駆除対象のブラックバスの追跡も続けている。一般の釣り人が釣り上げるケースもあるため情報提供を呼び掛けている。連絡は神村さん(080・2413・0618)まで。8月17日朝刊

Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2010年08月17日 17:04 in 魚&水棲生物

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